昨日、私の母親が急遽入院しました。
73歳の母が脳梗塞という診断を聞いて駆けつけてみると左手が麻痺していて言葉もよくしゃべれない。
昨日は事務所でメニュー作りをしていたので午後から夕方まで病院に行く事が出来たのですが、
ちょうど夕食の時間になりお袋が病院の食事を食べているときに、右手は支障はないのでお箸は持てるのですが、ご飯が口に入れられない。
口からご飯もこぼれてしまう。。。
しょうがないなぁ。と僕は手で拾いながら心で泣いた・・・
しかし抑えられず涙をこぼしてしまった。
お袋も泣いた。 自分の情けない姿と思っているのだろうか。
僕の兄貴も泣いている。。
ご飯粒をとってあげたり拾ったりおかずを手前に寄せたりと
小さい頃良くお袋にしてもらった事を今は僕がしている。。
おやじは僕らが10代の頃病気で亡くなってお袋は看病に、僕は中学から高校も生活の為にバイト。兄貴は定時制高校で昼間は仕事をしてみんなで生活を支えてきた。
おやじの看病疲れのお袋の姿に涙したこともある。僕と兄貴も掃除や洗濯はお手の物、この頃にはすでに包丁使いも手慣れた物になったのも小学生時代からこんな事の繰り返しのおかげで自分でやらなきゃいけないイズムはこれが原点かもしれない。
小さな身体で鉄工所に勤め僕らを育ててくれた母親を誇りに思っている。
自分の息子が店を始めたと喜んでくれて、一昨日まで居酒屋のお通しを作ってくれていた母親の最後のきんぴらを涙して食べた。
いつも美味しいきんぴらや切干大根やヒジキの煮物がもうお店のお通しで出る事はないのかもしれない。
お袋はいつもこんな田舎料理でいいんかい?なんて聞いてくるが、
僕には実はとっても美味しいご飯のおかずだった。
今日は病院に行ったら気丈な態度で大丈夫だよぉ!!と笑っていた。
お袋なら必ず美味しいきんぴらを作ったから取りにおいで!!といつの日か電話が来るはずだ。
僕は確信している。なぜなら私のお手本はお袋だから。。